2019年4月1週ランド円予測

 来週はトルコ地方選挙・トランプ大統領のメキシコ国境封鎖・ハードブレクジットの可能性をはらんだ形でスタートします。

 

 経済指標では本日3月31日に発表された中国製造業PMIが予想数値より高い結果で終わっている点はポジティブ要素となりますが、中国指標はやや信憑性に欠ける部分もあり、影響は限定的でしょうか。

 

 週間的には重要指標、ことアメリカ雇用統計が控えていることもあり、動きは変動しつつも限定的になる可能性もあります。

 

 次週はこのネガティブ要素・ポジティブ要素・膠着要素の織り交ざった複雑な地合いから始まることからも、非常に動向が掴みづらい展開が予測されます。また、重要指標が三指標(株価・債券・指数)を優越する流れになる可能性も大きいかも知れません。

 

 まあ、いろいろ嘆いても何も始まりません。頑張って予測を立てていきましょう。

 (*´ω`*)

 

 さて、早速分析に入りたいと思います。

 

 

週間分析レポート及び先週動向をまとめた反省会は以下のリンクから。是非一度ご覧ください。

 


①株式動向

  

◆日経株価(日経225) 

 

◆香港40(先物) 


 

 直近の日経データです(各日終値記載)。 

 

 先週はほぼ上昇一辺倒で推移しています。それは日経先物・香港先物とも同様の流れであると判断しますが、香港株の方がより緩やかながらも確実に上昇している感じを受けます。

 

 また、3月全体の傾向で言えば、日経はやや膠着の度合を増しています。この傾向で進むと仮定するならば、週末の雇用統計までは大きな値崩れ・急騰も無いと可能性が最も高いかもしれません。

 

 それは香港株も同様です。

 

  最終的は方向は…やはり上昇ではないかと思います。これも雇用統計の結果によって変動はあると考えます。

 

 週を通しての流れとしては日経・香港株とも「膠着」であると予測します(最終盤は除く)。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク中立・安定

 

 


②指数動向

 

◆ドルインデックス 

 

 ◆円インデックス 

 

◆ユーロインデックス 


 

◆フランインデックス 

 

◆豪ドルインデックス 

 

◆ポンドインデックス 


 

 

 通貨インデックスは、現在の地合いを如実に表現している指標の一つではないでしょうか。

 

 まず、ドルとユーロとでは資金移動が行われているのみの動意と言えます。この2通貨だけで見た時に、リスク上下は関係ないことを示唆しています。

 

 リスク動向は円とフランを見れは一目瞭然です。どちらの通貨も中短期的に見れば明らかに上昇傾向であり、今週の下落が一時的なものであると判断できます。

 

 そうなってくると円高には高い確率で推移すると思いますが、ではドルはどうでしょうか。

 

 ドルは上述の通りユーロとの資金移動のみで終始しています。とすれば、その動意はリスク回避を基軸に発生すると考えますが、どちらもリスクを抱えた状況であることは明白です。

 

  まずユーロはハードブレクジットへの懸念です。この影響は恐らく週後半に発生すると考えますが、週前半は重要指標であるドイツ製造行PMIがあり、この結果次第では前半にも下落が心配されます。

 

 対するドルですが、こちらは先週末からトランプ大統領がメキシコ封鎖発言が飛び出しており、この点が大きな懸念材料です。これは週初めから週を通しての影響がでると考えます。また、アメリカ雇用統計の結果次第でドルの同行は大きく異なってくる点も挙げられます。

 

 結論から言えば「先週同様の資金移動が発生しやすい」傾向といえるのではないでしょうか。 

 

 ランド円に直接影響を及ぼすのはドルと円ですので、この点のみで考慮した場合、ランド円としては非常に流動的ながらも「やや下落」の可能性が高いと考えます。

 

◎指標動向予測:やや下落

◎地合い:リスク上昇・不安定

 

 


③債券+金(リスク)動向

 

◆日本10年債 

 

◆アメリカ10年債

 

◆ドイツ10年債 


 

◆オーストラリア10年債 

 

◆南アフリカ10年債 

 

◆金価格 


 

 債券動向です。週を通して債券買いがバブル状態でした。結果から見てしまえば「為替相場は下落して当然」といえるのですが、現在進行形だとなかなか把握できなかったのではないでしょうか。

 

 現在も債券買いは優勢であり、リスクオフが継続する事を示唆しています。同じく安全資産である金価格も上昇一辺倒で推移していますので、安定した「リスクオフ」の地合いであるといえます。

 

 その上昇一辺倒の金価格ですが、時間別にみると相当に上下に振れています。ほぼ毎日始値から上下に振れる格好で一向に安定しません。この点は一日を通しての相場変動が大きいとも捉えることができ、ひびハラハラの展開があることを暗に示しています。

 

 債権利回りは先進国・安全通貨国・資源国とも一貫しており、新興国は逆に上昇しています。

 

 南アフリカ債券だけはやや動きに不安定要素が見受けられますが、これも上昇する点では一致しています。

 

 債券+金価格からみた判断ではランド円は「下落」と予測します。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク上昇・安定

 

 


④国内状況・世界概況

 

◆国内状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐESCOM問題…やや下落

ⓑSARB国有化問題…中立

Ⓒムーディーズ格下げ懸念…下落

ⓓ土地収用問題…中立

 

 

◆世界状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐ日米・米中貿易協議…中立

ⓑロシアゲート関連…中立

Ⓒ世界的な景気減速感…下落

ⓓブレクジット関連…下落

ⓔ北朝鮮核開発関連…中立

ⓕメキシコ国境封鎖問題…下落

ⓖトルコ地方選挙…不透明


 

 顕在化する問題は主に上述の通りですが…何とも好材料に欠ける状況なのは先週同様です。

 

 但し、今週は日本限定のビックイベント「新元号発表」が控えています。見方によれば”無風通過”の可能性もありますが、買い持ちトレーダーは是非期待したいポイントとなるのではないでしょうかね。

 

 しかし、それと同時に月曜日はトルコ地方選挙の発表・トランプ大統領のメキシコ国境封鎖関連報道に対する東京市場の反応が懸念されます。

 

 加えて特に時間指定は無いものの、ハードブレクジットへの警戒は真綿を締めるように効いてくる可能性が高く、欧州~米国時間に下げ傾向を生むことも考えられます。

 

 南アフリカ国内状況は中立要素が強く、動意は限定的になりそうです。ただし、先週末のムーディーズ格付け延期の結果は決してランド円にとってポジティブ材料ではなく、現在の中期的下落傾向の脱却には繋がらない、というのが洋傑の見解です。

 

 国内+世界概況で判断した場合、ランド円は「やや下落」と予測します。

 

◎指標動向予測:やや下落

◎地合い:リスク中立・不安定

 

 


⑤重要経済指標

 

◆月曜日

 8:50…日銀短観大企業製造業指数(★★)

10:45…中Caixin製造業購買者担当指数(★★★)

16:50…仏創造業購買部協会管理者指数(★)

16:55…独製造量購買部協会景気指数(★★★)

17:30…英製造業購買部協会景気指数(★★)

18:00…EU失業率+CPI(★★)

21:00…南ア自動車販売(★★)

21:30…米小売売上高(★★)

23:00…ISM製造業景気指数(★★)

 

◆火曜日

 9:30…豪建築許可件数(★)

12:30…豪公定歩合(★★★)

17:30…英建設業購買部協会景気指数(★★)

21:30…米コア耐久財受注(★★)

 

 

◆水曜日

 9:30…豪小売売上高(★★)

10:45…中国CaixinサービスPMI(★★)

16:15…HSBC全体経済PMI(★★)

16:50…独サービス業PMI(★★)

18:00…南ア製造業PMI(★★★)

18:30…英サービス業PMI(★★)

21:15…米ADP非農業部門雇用者数増減(★★★)

23:00…ISM非製造業雇用者増減(★★★) 

 

◆木曜日

15:00…独製造業新規受注(★★)

 

◆金曜日

15:00…独鉱工業生産(★★)

15:00…南ア実質為替準備+外貨準備(★★)

18:30…南ア企業マインド(★★)

21:30…米非農業部門雇用者増減(★★★)

     …米失業率(★★★)

 


 

 イベントは週序盤~中盤に多いです。後半は少ないものの、アメリカ雇用統計がありますので、イベントのみで考察するなら週後半は膠着して最終盤に動意が出る流れになりそうです。

 

 アメリカ雇用統計はもちろん爆弾級の影響がありますが、月曜日および水曜日の各国各業界PMIの結果は現在の景気動向を色濃く示唆する結果が出ると思いますので、株価や為替への影響がでる可能性大です。

 

 通常東京時間はランド円にとって「上昇タイム」となることが多いですが、その時間帯に重要指標たる日銀短観や中国Caixin指数が発表になる点では、月曜日は注目する必要があると思います。

 

 その月曜日、中国指標は日曜の結果からも良い内容が期待できそうですが、夕方には爆弾・ドイツPMIですので、月曜日恒例の行って来い相場も考えられますので、参考までに。

 

 上述の通り、週後半はやや動きに欠ける推移になりそうな気がします。それまでに流れが出来上がっていれば、その方向に進むと思いますが、現段階では見通しは不透明です。

 

 


◆週間予測及び総評

 

◆週間ランド円予測(動意範囲)

7.350円ー7.850円

(リスク高・不安定)

◆週間ランド円基準値

7.550円

(やや下落)

◆週間ランド円終値予測

7.450円ー7.600円

(やや下落・不安定)

 

①株式動向での判断は、重要指標筆頭たるアメリカ雇用統計を控え動意が限られる事から、ランド円は膠着すると予測される。

 

②指数動向での判断は、それぞれの懸念材料の内在からドルとユーロは今週同様の資金移動が発生しながらも円高は堅実に進むと考えられる事からドル並・円高になると予測される。

 

③債券動向での判断は、先進国債券動向と金価格+南アフリカ債動向が背反状態にありながらも、前者が安定した下落傾向である点、後者は金価格が円インデックスと類似した推移である点から反転する可能性がやや高いことから、総合的にみてランド円は下落すると予測される。

 

④国内外概況からの判断は、世界概況・国内状況とも不穏であり、新元号上昇の可能性もありながらも、特にトルコ選挙・ハードブレクジット・トランプ大統領のメキシコ封鎖懸念などの点からランド円はやや下落すると予測する。

 

⑤その他、週を通して重要指標が非常に多く、その結果に株価・為替とも大きな影響をうけつつもアメリカ雇用統計までは大きな動きは出ずらいと捉え、ランド円は膠着すると予測する。

 

 以上の点を総合的に判断すると、

 

 傾向として、ランド円はやや下落・リスクが高く不安定と判断する。

 

 

※予測は洋傑個人的見解に基づくものです。参考程度にご活用ください。

 

 

 

 今週もやはり下落傾向で予測結果がでました。これは一種の賭けですね。

 

 普通に考えれば格付けも延期になりましたし新元号も発表で上昇イメージが強いです。この予測結果は自分でもやや自身度合が弱い部分があります。

 

 しかし、各々の指標が統一されていない場合、往々にして下落に転じることが多い印象があります。また、概況もその推測を補完するだけの素材があつまっているのも事実です。

 

 今週のランド円自体は大きなアップダウンを重ねながら、下落するというのが洋傑の見解ですので、むやみな損切は厳禁だと考えます。

 

 来週のトレードポイントとしては、トレード上のリスク回避の為に①7.600以下での売り建てはしない ②7.550以上での買い建てをしない を踏まえた方がよさそうな気がしますので、参考程度に。

 

 来週が皆様にとって良いトレードになりますように。

 

 さあ、新しいトレードが始まります!

 (*'ω'*)ノシ

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コメント: 1
  • #1

    成り (火曜日, 02 4月 2019 08:25)

    とても参考になります。
    とても勉強になります。
    定期的見に来ます。我が師匠でございます。
    最高です。
    押し目買いしようかなと。