2019年4月4週ランド円予測

 次週は先週末の「株価膠着・債券下落・指数ドル高」地合いからのスタートとなります。

 

 動きが非常に緩慢だった一週間でしたが、今週も動意づけに難しい流れを予測しています。より具体的に言えば明確なリスクオン・オフが顕在化せず、リスク中立という建前の中、小康状態が続いている印象をうけます。

 

 いずれも指標も来週を視野に推移した雰囲気があり、月曜(本番は火曜以降)以降の3指標の動向をはっきり見定めて軌道修正を図る必要性は続くと思います。

 

 これらの状況を踏まえ、次週のランド円予測を行っていきます。

 

 さて、早速分析に入りたいと思います。

 

 

週間分析レポート及び先週動向をまとめた反省会は以下のリンクから。是非一度ご覧ください。

(今週から各指標動向グラフは週間分析レポートに移していますので、お手数ですがそちらからご覧ください)

 


①株式動向

 

 株価は週を通して膠着で推移しました。ただその過程において、高値は22400円、下値は22050円までは到達しており、全く動きがなかったわけではありませんでした。

 

 来週の株価(先物)は、3段階の動きを行うと考えています。

 一つ目は膠着。週明けに東京市場は開きますが、米国市場が開くまでは手がかりに乏しく、膠着を招く…とした想定です。

 二つ目は上昇。月曜の晩~火曜全般にかけて欧州・米国市場が再開されます。初動は買い優勢で推移すると思われますので、22500円を超えての上昇を考えます。

 三つめは下落。火曜中盤から週末にかけて、10連休前のポジション調整やリスク回避売り、含み益決済などで始値~直近下値まで下がるとするものです。

 

 …上述通りに展開するかどうかははっきりしませんが、週末終値では始値の近似値、もしくはやや低い結果になると考えます。

 

 週を通しての流れとしては日経・香港株とも「膠着」であると予測します。

 

◎指標動向予測:膠着

◎地合い:リスク中立・不安定

 

 


②指数動向

 

 通貨インデックスは①ドル上昇 ②円横ばい ③欧州通貨+資源国は下落 となっています。

 

 主なリスク指標である円インデックスは殆ど動きなく膠着していました。週を通して一貫した展開でしたので、現在の状況に於いて通貨の観点から考察した場合、リスクは上昇していないと考えます。

 

 欧州通貨安は週半ばの指標(ドイツ+欧州PMI)による影響ではなく、週を通してのものでした。欧州通貨(主にユーロ+フラン)は序盤円に、中盤は資源国+新興国に、終盤はドルにと流出の一途でした。

 現在はドルに資金が流れていますが、この傾向は継続する可能性が高いと考えます。理由としては上述のドイツPMI結果による影響ですが、あくまで世界的リスクオフに繋がる流れではなく、先進国通貨ないの資金移動の側面が強いと思います。

 

 つまり、先進国通貨動向としては比較的安定的に「円並・欧州通貨安・ドル高」となると予測します。

 ドルが上昇するということはつまり、ランド円として上値を抑制される展開になるということになります。

 

 ドルランドが上昇すると予測しましたが、では一方のドル円はどうなるでしょうか。

 ①株価動向で記載した通り、株価は上昇→膠着→下落になると想定しています。ドル円は日経動向にも影響を強く受ける為、ある程度の相関関係は維持されると思っていますので、ドル高を含めて考えた時、ドル円は膠着すると考えています。

 

 ランド円に直接影響を及ぼすのはドルと円ですので、この点のみで考慮した場合、ランド円としては「やや下落」すると考えます。

 

◎指標動向予測:やや下落

◎地合い:リスク中立・安定

 

 


③債券+金(リスク)動向

 

 債券動向は①ドル圏+円は横ばい ②欧州圏は下落 となっています。

 

 先週末は債券買いが急速に進み、欧州債券を中心に利回りが低下しました。これはドイツPMIが悪かったことも要因にありますが、一方で祝日休場前の債券買い需要があったとも捉える事ができると思います。

 それ故に、現段階でリスクは上昇こそしているものの、本格的なリスクオフとは断定できない状況です。

 

 方や金価格はといえば、概ね下落傾向で安定しています。こちらはリスク上昇を検知できない結果です。

 

 今後の動向として、ある程度の確率であり得るのは「日本国債の買い需要UP」です。10連休前にリスク回避の一環から高い確率で生じる展開であり、国債利回り下落=リスク上昇と捉えるのであれば、リスクは上昇すると考えます。

 

 ですが、10連休はあくまで”日本のみの”傾向である点には注意が必要です。世界的に見れば今回の連休による影響は少なく、世界的な債券買いが進むには重要指標などでの下振れなどが無い以上は進まないと思います。

 

 また、南アフリカ債は概ね下落で推移しています。この利回り下落の現象も「リスク後退」なのか「連休前の債券買い」なのかがまだしっかりしません。

 特に現在のランド円膠着を打ち破るに必要な2年・10年債利回りの水準は…

①10年債8.500以上・2円債6.950以上…7.900円割れ

②10年債8.400以下・2年債6.800以下…8.100円超え

 …と想定しています。

 

 現在の南アフリカ債は単日で上下に振れる局面が多くみられ、未だに統一した見解に欠けると思われます。

 2年債が6.810に達した事で買い圧力が高まっているようにも見えますが、上述のように週末・連休前調整であった側面も大きく、火曜日の債券動向を見守る事が重要です。

 

 洋傑の見解から言えば、最終盤に急速に利回りが下がった事を鑑みて「連休前ポジション決済」の側面が強いと感じますので、この数値の下落は一時的であり、火曜の債券市場開場で一気に上昇するのではと考えています。

 

 これらを含めた、債券+金価格からみた判断ではランド円は「膠着」と予測します。

 

◎指標動向予測:膠着

◎地合い:リスク中立・不安定

 

 


④国内状況・世界概況

 

◆国内状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐESCOM問題…やや下落

ⓑSARB国有化問題…中立

Ⓒムーディーズ格下げ懸念…中立

ⓓ土地収用問題…中立

ⓔ南アフリカ総選挙…やや下落

 

 

◆世界状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐ日米・米中・米欧貿易戦争…中立

ⓑ消費税増税関連…やや上昇?

Ⓒ世界的な景気減速感…やや下落

ⓓブレクジット関連…中立

ⓔ北朝鮮核開発関連…中立

ⓕメキシコ国境封鎖問題…中立


 

 全体概況では先週半ばに中国GDPで上昇し、ドイツ+欧州PMIで下落した格好となっていますが、最終的な下落も祝日前の調整であった可能性も高く、未だリスクオフと言い切れる状況ではありません。

 

 一方で来週は目立ったイベントもなく、経済指標や各指標を中心に展開する流れになると想定され、概況(特にクロス円)は先週結果を踏襲した推移になると考えます。

 その推移の判断は週明け以降の3指標(株価・債券・指数)動向で見極めることになると思いますが、月曜日は欧州市場が休場の為、真の見極めは火曜まで伸びるかも知れません。

 

 そういった意味では、世界概況は予測に与える影響は少ないと考えています。

 

 南アフリカ国内状況はESCOMが再びクローズアップされ、南アフリカ政府が50億ランドの資金注入を決定したものの、その場凌ぎの感が強く、ムーディーズからの南ア債懸念を示された事で更にマイナスイメージが強くなっています。

 現在、ランド円にはこの影響は出ていませんが、祝日明けの南アフリカ市場が反応する展開は考えられます。

 また、南アフリカ総選挙が近づいており、ランド買いが進まない状況下、週末~月末にポジション調整する動きも考えられますので、上昇が無い…というよりも積極的な売買が行われずに動かない展開も想定する必要があります。

 

 それらを加味し、国内+世界概況で判断した場合、ランド円は「やや下落」と予測します。

 

◎指標動向予測:やや下落

◎地合い:リスクやや上昇・安定

 

 


⑤重要経済指標

 

◆月曜日

※欧州市場休場

23:00…米中古住宅販売戸数(★★)

 

◆火曜日

23:00…米新築住宅販売戸数(★★)

 

 

◆水曜日

10:30…豪消費者物価指数(★★★)

17:00…独IFO景況指数(★★★★)

23:30…米原油在庫量(★★)

 

◆木曜日

※オセアニア市場休場

12:00…日銀金融政策発表(★★★)

18:30…南ア生産者物価指数(★★★)

21:30…米耐久財受注(★)

 

 

◆金曜日

 8:30…東京コアCPI(★★)

10:30…豪生産者物価指数(★★)

21:30…米GDP(★★★)


 

 珍しいくらいイベントが少ない週です。こうなってくると諸指標(株価・先進国債券・通貨インデックス・南ア債券)の動向がランド円をけん引する傾向が強いかもしれません。

 

 来週は休場も多く、週始めの月曜日は欧州市場が概ね休場です。

 

 そんな少ない経済指標の中、最重要指標としては水曜日の独IFO景況指数でしょうか。予想より悪い結果が出た場合は、現在の欧州通貨安に拍車がかかる可能性もあり、リスクオフへ傾斜するきっかけにもなりかねない為、要警戒です。

 また、その前に発表される豪消費者物価指数も午前中の東京市場において、ランド円の動向に影響を与える可能性が高いため、発表結果には注目です。

 

 南アフリカ指標としては木曜日の生産者物価指数がありますが、消費者物価指数と並び、その時の状況によって良し悪しの判断が分かれる為、今回は予測より低い方がランド円にとってはポジティブ(上昇)に働く可能性が高いと推測します。

 

 また、土曜日が南アフリカの祝日にあたる為、日本程ではないにしろ、ランド円にはマイナスに働く可能性があります。

 

 


◆週間予測及び総評

 

◆週間ランド円予測(動意範囲)

7.60円ー8.10円

(リスク中立・不安定)

◆週間ランド円基準値

7.90円

(やや下落)

◆週間ランド円終値予測

7.75円ー7.90円

(やや下落・やや不安定)

 

①株式動向での判断は、連休明けの株式市場は買い優勢に進むと想定するも、日経を中心に週末はポジション調整売りが出る可能性が高く、結果的に行って来い相場となると想定しており、ランド円は膠着すると予測される。

 

②指数動向での判断は、ドル高には高い確率でなると考えられ、円は膠着→上昇、ユーロは下落傾向となると想定される。週を通して先進国通貨が為替相場のメインとなる見込みであり、ドルとの関連性からランド円がやや下落すると予測する。

 

③債券動向での判断は、必ずしも世界的なリスクオフではない状況、尚且つ10連休を前に日本債を除く債券に買いが集まるか不明瞭であることや、南アフリカ債券動向も決め手に欠ける事から、ランド円はやや膠着すると予測される。

 

④国内外概況からの判断は、世界が概況はリスクは中立であると考えます。しかしながら、国内事情はESCOM問題にムーディーズ発信の南ア債懸念などで積極的に買いが進むとは想定しずらく、結果としてランドはやや下落と予測する。

 

 以上の点を総合的に判断すると、

 

 傾向として、ランド円はやや下落・リスク中立と判断する。

 

 

※予測は洋傑個人的見解に基づくものです。参考程度にご活用ください。

 

 

 

 改良はしましたが、結局今回も長くなりました…。現在1:00です。

 

 日に日にアップ時間が遅れていき、こんな時間になってしまいました。やはり体力の限界を感じております。

 

 正直、来週の予測は相場が全く動かなかった金曜日(世界各国は祝日)から月曜日(欧州市場休場)までの期間を含め、相当な長さだったので、指標を見極めないと正直難易度が高すぎる印象をうけます。

 週間予測としては記載しましたが、週を通しての動きは①全く動きがない か、もしくは「相当のアップダウンがある」のいずれかになると思います。

 

 消費税増税延期発言も、ESCOM問題も発表があってから動きが無かったのも非常に気になります。ここらも週明けに動きがあると考えていますが、正直自信はありません。

 

 いろいろと書き綴りましたが、諸指標に影響されやすい相場になりそうですので、データを注視していきます。

 

 来週が皆様にとって良いトレードになりますように。

 

 さあ、新しいトレードが始まります!

 (*'ω'*)ノシ