2019年5月1週ランド円予測

 次週は先週末の「株価膠着・債券下落・ドル高+円高+諸通貨安」地合いからのスタートとなります。

 

 先週とは打って変わって重要指標も多く、また、日本を含め祝日があるタイミングで、流動性悪化の中での発表は僅かながらもフラッシュクラッシュの可能性を残すこととなり、不安定な動きを示す週になりそうな感じです。

 

 また、上述の地合いではあるものの、一時的か潮目なのか、通貨インデックスは動きが(金曜日)逆転している点も、今後の動向を探る上で重要になってくるのではないでしょうか。

 

 そういった意味合いで、イレギュラーな急変が無ければ、今週はランド円の上値・下値の限定された膠着になるのではと考えていますが、さあ、分析に基づく観点からはどうなるか、見てみましょう。

 

 これらの状況を踏まえ、次週のランド円予測を行っていきます。

 

 さて、早速分析に入りたいと思います。

 

 

週間分析レポート及び先週動向をまとめた反省会は以下のリンクから。是非一度ご覧ください。

(各指標動向グラフは週間分析レポートに移していますので、お手数ですがそちらからご覧ください)

 


①株式動向

 

 株価は日々の動きが激しつつも、週トータルで見れば膠着で推移しています。およそ22050円ー22400円の間です。

 

 チャートの動きを単純に見る分には、上昇傾向であり…

 ①日間…上昇 ②週間…上昇 

 ③月間…上昇 ④年間…中立

 の判断となります。単純に見れば来週も膠着~上昇とみるのが順当です。

 

 やや歪んだ観点から言えば、上昇が一服して一旦の下落に転じるタイミングとも言えますが、現段階で下落する兆候は出ていません。しいて言えば先日の反省会にも記載した、「週間で見ればリスクオフ」になっている点でしょうか。

 

 但し、今項目に於いて他指標の懸念材料を持ち込むと冷静な判断を下せないので、ここでは却下します。

 

 その他、今週も株価は下落・上昇とも決定打に欠けた動きを示しました。この点に於いて、来週の祝日続き日経株価(先物)が大きな動きを示す可能性はやや低いのではと洋傑は考えています。

 加えて、祝日続きで日経株価先物は買いが弱まる展開が考えられます。そういった観点からは株価は上昇どころか下落も考えられます。

  

 これらを総合的に加味しての週を通しての株価の流れとしては「不安定な膠着」(日経先物で動意幅21800-22600・終値予測で22200-22300円)であると予測します。

 

◎指標動向予測:

→膠着

◎来週の地合い:

→リスク中立・不安定

 

 


②指数動向

 

 通貨インデックスは週間で見た場合、①ドル上昇 ②円上昇 ③欧州通貨+資源国+新興国は下落 となっています。

 一方で、週末の最終盤は上述の展開から反転して「ドル安・円安・欧州通貨+資源+新興国通貨高」となりました。こういった動向を考えると、来週の通貨動向は非常に悩むところではあります。

 

 まず、諸通貨のチャート分析から記載しておきます。

 

◆円インデックス

 ①日間…中立 ②週間…上昇

 ③月間…下落 ④年間…下落

◆ドルインデックス

 ①日間…中立 ②週間…上昇

 ③月間…上昇 ④年間…上昇

◆ユーロインデックス

 ①日間…上昇 ②週間…下落

 ③月間…下落 ④年間…下落

◆豪ドルインデックス

 ①日間…上昇 ②週間…下落

 ③月間…中立 ④年間…下落

 …となっています。

 チャート分析からの判断から言えば「円中立・ドル上昇・ユーロ下落・資源国中立」との見解になります。

  

 これだけでは分析として不十分ですので、株価とは対照で気に来週の概況予測を少し含めて分析してみます。

 

 次週の展開としてはイベントや重要指標などを別にして、各通貨別に記載します。

①円…10連休に伴う円買い需要の相対的低下→円微安

②ドル…他国が休場アリの中休場なし。相対的な買い需要→ドル高

③ユーロ…ユーロ圏の経済悪化・祝日挟みでの売り需要→ユーロ安

④資源国(ドル圏)…ドル高が予想される+休場なし→資源国高

 株式市場の開場・休場や現在の通貨強弱を加味するのみで留めるとこのような結果になります。

 

 チャート分析と来週状況を含めた結果から判断する場合、「円中立・ドル高・ユーロ安・ドル圏(資源国)中立」となります。

 

 ランド円に直接影響を及ぼすのはドルと円ですので、この点のみで考慮した場合、ランド円としては「安定した膠着」になると考えます。

 

◎指標動向予測:

→膠着

◎来週の地合い:

→リスク中立・安定

 

 


③債券+金(リスク)動向

 

 債券動向は概ね下落傾向でまとまっています。金価格は週末に上昇傾向となっており、両指標ともリスク上昇を示唆しているとの判断ができます。

 先進国・資源国債券ともほぼ一方的な下落展開に終始しており、傾向は今なお継続していると考えます。

 

 チャート分析で見た場合、現在の状況は…

◆日本債利回り

 ①日間…下落 ②週間…中立

 ③月間…中立 ④年間…下落

◆米国債利回り

 ①日間…下落 ②週間…下落

 ③月間…上昇 ④年間…下落

◆ドイツ債利回り

 ①日間…下落 ②週間…下落

 ③月間…中立 ④年間…下落

◆豪州債利回り

 ①日間…下落 ②週間…下落

 ③月間…中立 ④年間…下落

◆金価格

 ①日間…上昇 ②週間…上昇

 

 ③月間…下落 ④年間…下落

 …となっており、上述分析で見た場合、「債券利回り下落・金価格微上昇」と判断できます。債券動向はほぼ各国とも同一の見解となります。

 

 これ程までに債券買いが進んでいる理由、実は洋傑、把握できていません。ですが、状況として明確に債券需要は高まり、リスクは上昇していると、この指標では判断できるのは間違いありません。

 

 では、南アフリカ債利回りはどうでしょうか。チャート分析で見た場合、

◆10年債利回り

 ①日間…下落 ②週間…上昇

 ③月間…下落 ④年間…上昇

◆2年債利回り

 ①日間…上昇 ②週間…中立

 ③月間…下落 ④年間…中立

 …となっており、チャート分析で見た場合は「中立(膠着)」を示唆していると言えます。

 

 今週の南ア債利回りは後半まで終始上昇で推移しましたが、後半にやや下落して終わった印象です。そういった意味でも来週動向は非常に不明瞭です。

 南アフリカ総選挙はまだ来週末の段階で終わっていませんので、今週の南ア債利回り先週大幅に上昇しただけに方向性が出にくいかもしれません。

 

 先進国・資源国・南アの債券動向をチャート分析・現状を加味した場合、ランド円は「不安定ながらもやや下落」となると考えます。

 

 これらの分析判断とは別に、直近の南ア債利回りの上昇・下落水準の目安予測を記載しておきます。

 現在のランド円膠着を打ち破るに必要な2年・10年債利回りの水準は…

①10年債8.650以上・2円債6.950以上…7.650円割れ

②10年債8.500以下・2年債6.800以下…7.850円超え

 …と想定しています。

 

 正直、フラッシュクラッシュの可能性を排除すれば、ランド円の膠着はなかなか堅いと考えています。ですので、全週とは対照的に、南ア債は大きく変動しない展開が可能性として高いのではないかと洋傑は考えます。

 経済指標等は考慮していませんので、それらが大きく良し悪しが出た場合は動きも出るかも知れませんが…

 

◎指標動向予測:

→やや下落

◎来週の地合い:

→リスク上昇・不安定

 

 


④国内状況・世界概況

 

◆国内状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐESCOM問題…中立

ⓑSARB国有化問題…中立

Ⓒムーディーズ格下げ懸念…中立

ⓓ土地収用問題…中立

ⓔ南アフリカ総選挙…やや下落

 

 

◆世界状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐ日米・米中・米欧貿易戦争…中立

ⓑ消費税増税関連…中立

Ⓒ世界的な景気減速感…やや下落

ⓓブレクジット関連…中立

ⓔ北朝鮮核開発関連…中立

ⓕイラン原油禁輸関連…やや下落


 

 全体概況はドイツIFO景況指数で悪かった結果で下落が加速しました。

 

 とはいえ、重要指標による動意は限定的であったと考えています。

 

 その他のニュースもとりわけ大きいものは無く、同様に影響は限定されたと思いますが、来週は日米首脳会談の結果による市場や為替の反応が週明けにでる可能性もあり、この点は注意が必要だと考えます。

 

 ランド円に影響する部分で言えば、南アフリカ総選挙でしょう。大王さんのブログ情報にもあるように、与党が勝利する事は確実視されているようなので、ランド円に大きな値崩れを招く可能性は低いものの、その議席数如何では下落を招く危険性が示唆されている以上、上値も限定されると推測します。

 

 それらを加味し、国内+世界概況で判断した場合、ランド円は「膠着」と予測します。

 

◎指標動向予測:

→膠着

◎来週の地合い:

→リスクやや上昇・不安定

 

 


⑤重要経済指標

 

◆月曜日

※東京市場休場

21:30…米個人消費支出(★★★)

 

◆火曜日

※東京市場休場

10:00…中国製造業PMI(★★★)

10:45…中国Caixin製造業購買者担当者指数(★★★)

14:30…仏GDP(★★)

15:00…独Gfk消費者信頼感指数(★★)

     …南ア個人部門信用・マネーサプライ(★★)

15:45…仏消費者物価指数(★)

16:00…西GDP(★)

16:55…独失業率(★★★)

18:00…伊消費者物価指数(★)

     …EU失業率+GDP(★★)

21:00…独消費者物価指数(★★)

23:00…米消費者信頼感+中古住宅販売保留(★★) 

 

◆水曜日

※東京+中国+欧州市場(英除く)休場

 7:30…豪製造業購買部協会景気指数(★★)

17:30…英製造業購買部協会景気指数(★★)

21:15…米ADP非農業部門雇用者増減(★★★)

23:00…米ISM創造業景況指数(★★)

 

 

◆木曜日

※東京+中国市場休場

 3:00…米FOMC声明(★★★★)

15:00…独小売売上高(★★)

16:45…伊製造業購買者指数(★)

16:50…仏製造業購買部協会景況指数(★★)

16:55…独製造業購買部協会景気指数(★★★)

18:00…南ア製造業PMI(★★★)

20:00…英BOE関連(★★★)

21:00…南ア国内自動車販売(★★)

 

◆金曜日

※東京+中国市場休場

18:00…EU消費者物価指数(★★)

21:30…米雇用統計関連指標(★★★★)

23:00…米ISM製造業指数(★★)


 

 日本や中国・欧州が祝日を挟む中、重要な指標が次々発表となります。

 来週は火曜日に重要指標が多く、翌日の(英国を除く)欧州市場休場に合わせて売買が活発化することが予測されます。

 

 また、水曜日は米国や英国を除く市場が休場となり、特に朝方(水曜未明~朝・木曜未明~朝)は流動性が非常に悪い中で発表される豪製造業購買部協会景気指数や、米国の決算発表(実に150社近くになるそうです…)がその動向を大きく左右する可能性が高いです。

 

 特に米国企業の決算発表は、1月3日のアップルショックを彷彿させます…。

 

 上述の朝方動向は要注意です。

 

 その他にも米雇用統計・独失業率も大きい指標ですが、何より木曜日のFOMCです。通常の週であれば発表前数日は非常に凪相場になる事もしましたが、上述の豊富な重要イベントに加え、水曜の流動性枯渇時における決算発表があれば凪相場になる可能性は非常に低いでしょう。

 

 この内容を見る限り、重要指標は3指標を大きく優越する展開が多そうです。

 

 


◆週間予測及び総評

 

◆週間ランド円予測(動意範囲)

7.45円ー7.95円

(リスク微上昇・不安定)

◆週間ランド円基準値

7.75円

(やや下落)

◆週間ランド円終値予測

7.65円ー7.80円

(僅かに下落・不安定)

 

①株式動向での判断は、10連休に於ける動意の薄さと流動性の悪さで不安定ながらもランド円は膠着すると予測される。

 

②指数動向での判断は、ドル高・円中立となる動向が示唆されているが、同時に資源国通貨への資金流入も一定あると考えられ、リスクオフとは直結しない点から、ドルとの関連性からランド円は膠着すると予測する。

 

③債券動向での判断は、いずれの債券動向を見ても下落傾向であり今後も継続する事が考えられる一方、南アフリカ債利回りは中立を示しており、総合的に見てランド円はやや下落すると予測される。

 

④国内外概況からの判断は、世界的に見れば潜在的リスクは上昇しているが、大きく変動するイベントは少なく、週間単位としてはランドは膠着すると予測する。

 

 以上の点を総合的に判断すると、

 

 傾向として、ランド円は僅かに下落・リスク微上昇と判断する。

 

 

※予測は洋傑個人的見解に基づくものです。参考程度にご活用ください。

 

 

 

 前回よりはかなり早くなりましたよ♪0:00です(笑)。

 それでも早くなったと個人的には満足しています。

 

 各指標の予測や動向予測を記載しましたが、今回は不確定要素が大きく、どこまで使えるか不透明です。重要すぎる指標がかなりの数揃っているうえに、流動性の悪い中で決算発かくし表までわんさか出てくる始末ですから。

 

 今週は株価・債券・通貨インデックスはイベント指標に振り回される展開に終始する可能性もあります。

 ただ、指標はあくまで指標として使い道はあります。経済指標の結果によって必ず各指標に動意はつきますので、その動向を最大限活用はしたいと考えています。

 

 次週は通常以上に突発的な相場変動には最大限の警戒が必要です。可能性としては極めて低いと思いますが、急落になる場合も含め、火曜日の段階で決済しておく方が良いかもしれません。

 

 重要指標に振り回されると記載しましたが、木曜未明のFOMCは最大限警戒です。ドルは通貨インデックスの動向の欄に於いて上昇と書きましたが、ここでの結果如何では急落もあり得ますので、眠いとは思いますが起きておいた方がよいのではないかと思います。

 

 いろいろと書き綴りましたが、繰り返し、重要指標に影響されやすい相場になりそうですので、発表時間には極力注視するようにしたいと思います。

 

 来週が皆様にとって良いトレードになりますように。

 

 さあ、新しいトレードが始まります!

 (*'ω'*)ノシ