2019年3月4週ランド円予測

 来週は先週のリスクオフの流れからスタートとなる週です。

 

 イベント関連では初日(月曜日)からドイツIFO景況指数が発表されます。これは先週のドイツPMIがリスクオフの震源になっただけに、不安を煽る経済指標となりそうです。

 

 また、東京市場はドイツPMIを受けたリスクオフから、初めて迎える形になり、売りが強まる危険性も高く、週初は不穏な流れから始まる雰囲気を感じます。

 

 南アフリカ単体で見ても今週は不安要素が多く、その点がランド円にどのような影響を及ぼすかは非常に重要な部分となってきます。

 

 そうかと思って総売り建てで大丈夫かといえば、これもまた不安要素があり、トレードには慎重さが求められる一週間になりそうだと考えています。

 

 さて、早速分析に入りたいと思います。

 

 

週間分析レポート及び先週動向をまとめた反省会は以下のリンクから。是非一度ご覧ください。

 


①株式動向

  

◆日経株価(日経225)

 

 

◆香港40(先物)

 


 

 直近の日経データです(各日終値記載)。 

 

 週での変動で言うと、日経・香港株とも1.8%程度の下落です。今週はFOMCの発表前後も含め手堅く21200-400円を推移していましたが、ドイツPMIの結果を受けたリスクオフに一気に下落、日経単体でみると1日で500円近く下がりました。

 

 今週はじめに日経は”一度下落してから、確実に上昇し始める”と記載しましたが、その下げが始まったと見られます。その下げ幅は以前記載した20900円~21000円よりは下回りそうな雰囲気です。予測としては20300円~20800円位でしょうか。

 

 香港株は一見日経に比べ週間での下げ幅は小さいように見えますが、より手前からじり安展開でした。そういった意味では香港株は市場動向をやや先行した指標に現在なっている可能性もあり、動向把握に役立つ指標といえます。

 

 株価はリスクオフの流れに乗じた時期が遅く、その分まだ下げ余地はあるとも考えられ、まだ下げは続く可能性が高いです。

 

 景気減速が数値で現れただけに、株価はリスクが蔓延し非常に不安定な局面に入ったといえます。

 

 週を通しての流れとしては日経・香港株とも「下落」であると予測します。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク高・不安定

 

 


②指数動向

 

◆ドルインデックス

 

 

 ◆円インデックス

 

 

◆ユーロインデックス

 


 

◆フランインデックス

 

 

◆豪ドルインデックス

 

 

◆ポンドインデックス

 


 

 

 通貨インデックスはドルと円主導で週が推移した流れです。

 

 週初~半ばまではドル安・円高で推移し、ドルから流れた資金が欧州通貨に流れ込みました。主にはユーロやフランですが、資源国もFOMCの恩恵で上昇していました。

 

 しかし、何度も記載している通り、ドイツPMIで一気に欧州通貨(及びFOMCで資金流入していた通貨)から資金が流出する事態となり、ドルに再度資金が流入、ドル高・円高で終了しています。

 

 週を通して一貫した動きを見せたのは円です。ほぼ右肩上がりに円高が進みました。これはFOMCの影響もありますが、後述する債券動向も危惧した動きであった可能性があります。

 

 さて今後の動向予測ですが、各通貨によって動きが大きく異なりそうです。

 

 まずドルですが、伸び悩みながらもじりじり上昇すると考えています。その理由としてはドイツPMI震源のリスクオフであるため、一定の資金流入先として機能している点が挙げられます。勿論、FOMCによる不安要素もありますが、今はやや鳴りをひそめそうな感じがします。

 

 次に円ですが、これは前週同様に堅調だと考えます。リスクオフが顕在化している現状では円買いは安定して続くと考えられます。

 

 ユーロは週半ばまでは下落する可能性が高いと思います。これはドイツ指標の結果による影響が大きい為です。

 

 フランは欧州通貨ながら、避難通貨としての機能もありますので、ドル同様にじり高になるのでは、というのが洋傑の見込みです。

 

 全体的にいえる事は、まだ下げる余地は多く、資金は通貨から債券へ流れる可能性があり、総じて下げ幅を強める傾向になるということです。(資源国・新興国・欧州通貨主体で資金流出)

 

 ランド円に直接影響を及ぼすのはドルと円ですので、この点のみで考慮した場合、ランド円としては「下落」の可能性が高いと考えます。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク上昇・不安定

 

 


③債券+金(リスク)動向

 

◆日本10年債 

 

◆アメリカ10年債

 

◆ドイツ10年債 


 

◆オーストラリア10年債 

 

◆南アフリカ10年債 

 

◆金価格 


 

 債券動向です。週を通して債券買いがバブル状態でした。結果から見てしまえば「為替相場は下落して当然」といえるのですが、現在進行形だとなかなか把握できなかったのではないでしょうか。

 

 現在も債券買いは優勢であり、リスクオフが継続する事を示唆しています。同じく安全資産である金価格も上昇一辺倒で推移していますので、安定した「リスクオフ」の地合いであるといえます。

 

 その上昇一辺倒の金価格ですが、時間別にみると相当に上下に振れています。ほぼ毎日始値から上下に振れる格好で一向に安定しません。この点は一日を通しての相場変動が大きいとも捉えることができ、ひびハラハラの展開があることを暗に示しています。

 

 債権利回りは先進国・安全通貨国・資源国とも一貫しており、新興国は逆に上昇しています。

 

 南アフリカ債券だけはやや動きに不安定要素が見受けられますが、これも上昇する点では一致しています。

 

 債券+金価格からみた判断ではランド円は「下落」と予測します。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク上昇・安定

 

 


④国内状況・世界概況

 

◆国内状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐESCOM問題…下落

ⓑSARB国有化問題…中立

Ⓒムーディーズ格下げ懸念…大きく下落

ⓓ土地収用問題…中立

 

 

◆世界状況(ランドに対する影響)

※現在の段階での影響予測を記載

ⓐ日米・米中貿易協議…中立

ⓑロシアゲート関連…やや下落

Ⓒ世界的な景気減速感…大きく下落

ⓓブレクジット関連…中立

ⓔ北朝鮮核開発関連…中立


 

 顕在化する問題は主に上述の通りですが…何とも好材料に欠ける状況なのは先週同様です。

 

 その中で先週は上昇するという、結果から見れば不思議な現象が起きたわけですが、今週も…そんな展開にはならないと思います。まあ当然ですよね(*'ω'*)

 

 世界的な概況も景気減速で大きくマイナスなのですが、今週はこの状況に加えて「ムーディーズ格付け」が到来します。また南アフリカ政策金利も発表となりますので、一定の警戒は必要です。

 

 一般的に南アフリカ政策金利は据え置き(6.75%)が予測されていますが、この景気減速の顕著な世界経済です。思わぬネガティブサプライズが無いとは言い切れないと洋傑は考えています。据え置きならランド円は無風通貨だと思うので、この前後は買い建てはおすすめできません。

 

 そしてムーディーズ格付けです。一般的には格下げは無いだろうというのが大勢にようですが、見通し悪化でもランド円にはマイナス要素だと考えます。加えてその手前からの不安売りが起きると考えればランド円の今週の動向は下落と考えます。

 

 国内+世界概況で判断した場合、ランド円は「下落」と予測します。

 

◎指標動向予測:下落

◎地合い:リスク上昇・不安定

 

 


⑤重要経済指標

 

◆月曜日

18:00…独IFO景況指数(★★★)

 

◆火曜日

 6:45…NZ貿易収支(★)

16:00…独消費者信頼感指数(★★★)

16:45…仏国内総生産(★★)

21:30…米建築許可(★★)

23:00…米消費者信頼感(★★★)

◆水曜日

10:00…NZ公定歩合(★★)

17:00…ECBドラギ総裁発言(★★★)

21:30…米貿易収支(★★)

23:30…米原油埋蔵量(★★)

 

 

◆木曜日

17:00…西消費者物価指数(★★)

18:30…南ア生産者物価指数(★★)

21:30…米国内総生産(★★★)

22:00…独消費者物価指数(★★★)

22:00…南ア政策金利発表(★★★★)

23:00…米中古住宅販売保留(★★)

◆金曜日

 8:50…日鉱工業生産・コアCPI(★★)

15:00…南アマネーサプライ(★★)

16:45…仏消費者物価指数(★★)

17:55…独失業率(★★★)

18:30…英国内総生産(★★★)

19:00…EU圏消費者物価指数(★★★)

21:00…南ア貿易収支(★★★)

翌未明…ムーディーズ格付け(★★★★★)


 

 イベントは週後半に重要指標が固まっています。逆に週序盤はごく限られた指標のみですので、比較的方向感は出やすいと考えます。

 

 特に月曜日は先週のドイツPMIをうけてのドイツIF景況指数です。その手前までは上値の重い展開が予測されますので、余程の結果が出ない限、月曜日はじり安展開になるのではないでしょうか。

 

 週後半は不確定要素が非常に多く、相場も急変が予測されます。南アフリカ自体の指標も多く、結果によって二転三転する展開も予測されます。指標発表前後は警戒です。

 

 しかしながら、最終的にはムーディーズ格付けに照準を合わせた展開になると思いますので、為替相場としては下落傾向で推移すると考えます。

 

 


◆週間予測及び総評

 

◆週間ランド円予測(動意範囲)

6.950円ー7.750円

(リスク高・不安定)

◆週間ランド円基準値

7.550円

(下落)

◆週間ランド円終値予測

7.350円ー7.550円

(下落・不安定)

 

①株式動向での判断は、初動から下落が予測され、その流れが続くと思われる為、ランド円は下落すると予測される。

 

②指数動向での判断は、ドイツ指標結果の悪さからドル・円に資金が流入しており、その流れが引き続き継続する可能性が高い事からドルやや高・円高になると予測される。

 

③債券動向での判断は、先進国債券が想像以上に低い水準に収まっている現状を鑑みるに、当面はリスクオフが続くことが想定され、また金価格も同様であることから、ランド円は下落すると予測される。

 

④国内外概況からの判断は、世界概況・国内状況とも不穏であり、特に国内事情では格付け発表前で不安が再燃、ESCOMの停電状況が深刻である点からランド円は下落すると予測する。

 

⑤その他、一部指標ではランド円の上昇を示唆する動意があるものの、あくまでまだ限定的であり、影響が顕在化するにはいまだ時間を要すると思われる点、また、新元号が来週明けに発表されることから底上げ展開になる点も踏まえ、ランド円は膠着すると予測する。

 

 以上の点を総合的に判断すると、

 

 傾向として、ランド円は下落・リスクが高く不安定と判断する。

 

 

※予測は洋傑個人的見解に基づくものです。参考程度にご活用ください。

 

 

 

 やや想定より下振れする結果になりました。やはり懸念材料が多すぎます。上値はどうしても限定される展開になると思います。

 

 テクニカル的には、現在値前後(7.50-7.60)で一旦反転して7.70円辺りまで返しそうな雰囲気ですが、洋傑予測ではそこまで上昇する可能性は低いと考えます。想定以上に下落すると見込んでいます。

 

 加えて、チャートのみの動きを見ていると、わずかではありますが瞬間的な暴落の予兆を感じます。案外月曜日の閑散時間帯に急落、なんて展開があるかも知れませんね。

 

 万が一、仮にそうなったとしてもムーディーズ格付け前ですので、急回復する流れになると思いますが、如何せん動きが不安定になりやすく、非常に危険な地合いです。

 

 また、一部指標でみている分に「1~2週間の間での急上昇」が示唆する部分があります。

 

 これらの点を踏まえ、トレード上のリスク回避の為に①7.500以下での売り建てはしない ②7.600以上での買い建てをしない を踏まえた方がよさそうな気がしますので、参考程度に。

 

 来週が皆様にとって良いトレードになりますように。

 

 さあ、新しいトレードが始まります!

 (*'ω'*)ノシ