緊急コラム(笑):南アフリカ予算を紐解く

 本日21:00に、ついに南アフリカ予算案が発表されます。

 

 そしてこの結果により、長ーいことくすぶってきたムーディーズの格付けに一定の決着がつけられることとなります。

 

 そういった意味で、ランド円にとってはもはやダブルビックイベントとなっています。

 

 結果次第によっては、一瞬で10-20銭程度の上下があっても不思議はありません。こういったビックイベントの発表前は①凪になって全く動かない②激しく上下する の展開が多いと思いますが、今回のイベントに関しては後者のパターンになる可能性が高いのでは、と考えています。

 

 では本題、今回の予算はどういった内容になるか。洋傑の個人的見解で記載したいと思います。

 

 まず、今回の予算の争点についてですが、ほぼ1点・国営電力会社ESCOMの救済策、それに紐づく①5月の南アフリカ総選挙②ムーディーズ格付け について、となるでしょう。

 

 僕はエコノミストではありませんので、客観的、又は主観的にこの事象を見てみます。

 

 今回の予算案発表に対するラマポーザ大統領の決断は、極めてシンプルに書くと以下の選択に収れんすると考えます。

ⓐ国内世論を優先し、国際世論(為替)を犠牲にする。

→ESCOM救済に一定予算額を割き、ランドと債権暴落を覚悟する。

ⓑ国際世論を優先し、自国民を犠牲にする。

→ESCOM救済は現在提案の分割案・人員削減を採り、ランドと債権を守る代わりに失業率上昇・総選挙に伴う政治的混乱を覚悟する。

Ⓒ折衷策をとり、国際・国内世論の犠牲を最小限にする。

→現在までの発表内容から大きく踏み込んだ公表はせず、予算もある程度の対応を行い、国内世論の一定の低迷、市場の失望売り・債権売りを招くも、大きな混乱を生まない選択をする。

 

 現在の段階ではどれになるかわかりません。そりゃそうです(笑)

 

 皆さんのトレードにとって一番大事なことは「自己資産を守る」ことだと思いますので、今現在ポジションをもっていない方は、できるだけ発表後の動向がはっきりしてからポジション持ちすることをお勧めします。

 

 それが大前提ではありますが「もう含み損もってる(涙)」という、洋傑と同じ方は、今の段階で決断するのも一つの戦術であると思います。

 

 そして、今後のトレードを含み益・損をもって臨む方(勇者)は、上述の3択を「ラマポーザ(自分)」がどう選択するかを考えて予測するのが良いかも知れません。

 

(ここからは洋傑ラマポーザの見解です)

 一番避けたいのは「政治的混乱」ではないでしょうか。国内経済も国際為替・債権も大事ですが、今回の問題は①対策対応を含めても結果を出すには長期化は避けられない②国内・国外優先どちらにしても結果的に経済混乱は避けられない からです。

 

 そうなると今回の対策・対応で最も重要なのは実行力と継続力になります。これはいずれも政治的安定が必須です。

 

 その事実を前に、洋傑ラマポーザはⓐかⒸを採ります。

 

 ⓐを選択する余地としては、支持率維持・拡大と与党内の結束強化。、ESCOMの当面の場繋ぎ対策、ちょっとふざけた見解を入れるなら「昨年過去最リラ安を出したトルコも大丈夫だし」という楽観視あたりでしょうか。

 

 どちらにしろ為替と債権は長期的なり短期的なりに下落します。そうであるなら、むしろ国内世論をまとめて政策実行を続けることこそが最良の策であると考えても不思議はありません。実際にラマポーザ大統領は昨年8月のランド急落の際も慌てた対応を取らず、「これくらいでも大丈夫」位の発言をしていた記憶があります(未確認)。

 

 Ⓒを選択する余地としては、政治家としての保身が強く働くとでてくる可能性が高いと考えます。ESCOMの問題はハッピーになる結果は多分出ません。しかし、ここで失業率を増大させ、内需をおろそかにすれば、ただでさえ弱い為替と相まってダブルパンチになります。

 

 これはⓐにも言える内容ですが、電力は国力の源泉です。そこに資金を投入するのはある程度まともな考えではあります。

 

 短期的為替・債権を守り、長期的な内需拡大を図るにはⒸが最良の策といえます。

 

 …さて、どうでしょうか。

 

 ここでは参考たたき台として、洋傑の見解を出しました。

 

 今晩の結果に後悔しないよう、せめて自分自身の戦術は確率しておきたいものです。

 

 では今晩、またお会いしましょう!

 

 ※あくまで洋傑個人の見解です。参考程度にご活用ください。